コラムBLOG
マイクロスコープを使用した精密なインプラント治療・メンテナンスとは?
皆さん、こんにちは。
高槻駅北口から徒歩2分の歯医者「細田歯科」です。
「天然歯と同じような噛み心地」と評判のインプラント。思いきってインプラントにしたいけれど、安全で正確な治療を受けられるのだろうか?と不安になることもあるでしょう。
そこで、知っていただきたいのがマイクロスコープを使用した精密治療です。
マイクロスコープを使用する事で、インプラントなどの数ミリ単位で正確性が必要な治療からメンテナンスまでが可能です。
それにともない、インプラントや天然歯の寿命を延ばすことができるのです。
せっかくのインプラントですから、長く使い続けたいですよね。
そのために、精密治療が可能となるマイクロスコープや歯科用CTを導入している歯科医院を選ぶことをおすすめします。
田口 尚吾 院長
2009年松本歯科大学 卒業大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)附属病院歯科口腔外科研修医
2010年大阪医科大学附属病院麻酔科研修
2011年大阪医科大学附属病院歯科口腔外科レジデント
2013年大阪医科大学附属病院インプラント専門外来医員
2015年細田歯科勤務、副院長
2022年細田歯科院長
医院名:細田歯科
所在地: 〒569-1123
大阪府高槻市芥川町1-14-27ミドリビル3F
Contents
マイクロスコープとは?
マイクロスコープとは、歯科用の顕微鏡のことです。肉眼の約20倍にも患部を拡大して見られる先進的な医療機器です。
お口の中は暗く、細かい組織が集まっているため、肉眼では見えない部分が多いのが特徴です。
それなのに、かつては肉眼で見るしかなく、見えないところは歯科医の勘と経験に頼るしかなかったのです。
マイクロスコープは、耳鼻科や心臓外科、脳外科などで先駆けて使用されていましたが、1980年頃から歯科でも少しずつ使用されるようになってきました。
日本での導入率は約10%
日本でもマイクロスコープが導入されている歯科は増えつつありますが、じつは導入率でいうと約10%にしか満たない状況です。
しかも、実際に診療に活用しているのは約5%ほどだといわれており、まだまだ日本の歯科医院では導入率が低い現状があります。
なぜでしょうか。
さまざまな原因はあるかと思いますが、ひとつに、マイクロスコープを使用するにあたり、高度な技術が求められることがあげられます。
細かなところまで視野が確保できたとしても、そこへ器具や材料を入れるには、歯科医師の専門的な知識や技術が求められます。マイクロスコープを使いこなすための、練習も必須になるのです。
上手く使いこなせないと、患者さまの治療時間も延びてしまいます。そうなると、せっかく高額なマイクロスコープを導入しても効率的な治療ができないのです。
ですから、マイクロスコープを活用している歯科医院は、歯科治療に対する意識の高さがあり、研さんを積んだ技術力の高い歯科医師が所属しているといえるでしょう。
マイクロスコープのメリットとは?
マイクロスコープを活用することで、今まで見えなかったからできなかった治療が、見えることによって、できるようになります。
治療のしやすさはもちろん、これまで以上に歯や全身の健康維持に期待できるため、メリットは大きいのです。
精密な治療ができる
マイクロスコープを使用することで、より精密な治療ができますので、治療後の経過もよくなります。
患者さまの負担が軽減する
マイクロスコープを使用することで、見たい部分をしっかり確認することができるので、的確な治療が可能です。
そうすることで、患者さまの治療時間の短縮にもつながり負担を減らせます。
歯の健康を守る
歯は削るともとに戻りません。削る量を最小限に抑えることが、マイクロスコープを用いた治療では可能です。
メンテナンスの際は、細部に入り込んだ歯石などをしっかり見て取りきることが可能になりますので、歯ぐきを傷つけることがありません。
拡大鏡とマイクロスコープの違いは?
細かなところを見るのに、マイクロスコープ以外にも拡大鏡と呼ばれるものがあります。
マイクロスコープよりもコンパクトな拡大鏡ですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
拡大率の違い
拡大鏡の拡大率は、約2〜10倍なのに対して、マイクロスコープの拡大率は、約20倍です。
細かい部分であればあるほど、治療の難易度があがるため、マイクロスコープの拡大率が効率的でメリットが大きいといえます。
操作方法
拡大鏡は、顔や頭に装着するコンパクトなサイズですので小回りがききます。肉眼で見るときと同様の姿勢で治療できます。
対するマイクロスコープは、機器そのものが大きいため移動させることが難しく、固定した状態で使用します。活用には練習が必要ですが、患部を大きく拡大して見ながら治療できます。
治療法で使い分ける
細かいところで使用する拡大鏡とマイクロスコープは、治療によって使い分けることで長所を活用していきます。
倍率は低いが、コンパクトで動かす範囲が広い拡大鏡は、被せものの治療などには適しています。
インプラントや根管治療などかなり精密な場所の治療には、倍率の高いマイクロスコープが活躍します。
マイクロスコープを使った治療
マイクロスコープを使うことが適している治療には、どんなものがあるのでしょうか。
インプラント
0.01㎜の差で大きく違ってくるインプラントは、マイクロスコープを使用することで治療後の経過が変わります。
少しでもズレると、噛みやすさに影響がでてきます。逆に上手くできると、人工歯根を顎の骨に埋め込むインプラント手術のあと、痛みや腫れが少なくてすみます。
むし歯
歯は削るともろくなります。再発リスクも高まり、1つの歯につき、むし歯の治療ができるのは約6回だといわれています。
できるだけむし歯に感染したところだけを削ることが少しでも歯の寿命を延ばすことにつながるのですが、数ミリ単位なので肉眼では難易度が高い治療です。
しかし、マイクロスコープを使用することで、むし歯に感染した部分だけを削ることが可能になりますので、歯を削る量が最低限で済みます。
また、歯の神経が入っている根っこの治療である根管治療や歯内療法をする際にも同じことがいえます。
うまくいかず、再発を繰り返していては、歯の寿命を縮めてしまいます。
マイクロスコープなどの先進機器を導入し、しっかりと活用して治療を行っている歯科医院を選択することも、再発を防止のコツといえるでしょう。
歯周病
歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」にたまっている歯石には、莫大な量の細菌が潜んでいます。それをしっかり除去することで歯周病の基本治療ができるのですが、手探りでは取り残してしまいます。
マイクロスコープを使い、歯周ポケットの奥深くにある歯石を取り除くことで歯周病の改善を図ります。
メンテナンス
インプラントは天然歯よりも細菌感染に弱いという特徴があります。長く使い続けるためには定期的なメンテナンスは欠かせません。
マイクロスコープを使った精密なメンテナンスをしっかり行えば、半永久的に使える可能性が広がります。じつにインプラントの寿命は、メンテナンスしだいで大きく変わるのです。
マイクロスコープで歯周病を防ぎ、インプラントを長く使い続けよう
インプラントを長持ちさせるためには、マイクロスコープを用いた精密治療で正確性の高い治療を行い、歯周病に似た「インプラント周囲炎」を予防することが大切です。
そして、食事や会話を心おきなく楽しむという人生の幸せを、末永く満喫しましょう。
マイクロスコープを活用したインプラント治療を検討されたい方は、細田歯科へご相談ください。
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