コラムBLOG
銀歯が金属アレルギーの原因になるケースも……被せ物をセラミックに変える5つのメリット
皆さん、こんにちは。
高槻駅北口から徒歩2分の歯医者「細田歯科」です。
むし歯になると、細菌に感染した部分を削って穴を塞ぐ治療を行います。
以前は、むし歯の範囲が広く、大きく歯を削るときは「銀歯」を使用することが一般的でした。
けれども、「銀歯」には金属アレルギーを引き起こすリスクがあり、海外では使用を禁止している国もあります。
しかも銀歯が原因の金属アレルギーは、お口の中だけではなく、身体全体に症状があらわれる恐れがあるのです。
「口内炎がよくできる」「原因がよくわからない皮膚のかゆみがある」などにお悩みの方は、銀歯をセラミックなどのメタルフリーの素材に変えることで、症状が改善する可能性があります。
田口 尚吾 院長
2009年松本歯科大学 卒業大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)附属病院歯科口腔外科研修医
2010年大阪医科大学附属病院麻酔科研修
2011年大阪医科大学附属病院歯科口腔外科レジデント
2013年大阪医科大学附属病院インプラント専門外来医員
2015年細田歯科勤務、副院長
2022年細田歯科院長
医院名:細田歯科
所在地: 〒569-1123
大阪府高槻市芥川町1-14-27ミドリビル3F
Contents
金属を使った詰め物・被せ物の「銀歯」とは?
銀歯に使われている金属は、金・銀・銅・パラジウムなどが含まれている「パラジウム合金」といわれるもので、日本のむし歯治療では多く使用されています。
銀歯は保険診療で治療ができるので、治療費を抑えることが可能です。
また、金属なので硬く、強い力がかかる奥歯にも使用することができます。
けれども、銀歯には、
・歯との間にすき間ができやすく、むし歯の再発リスクがある
・金属アレルギー発症の恐れがある
・歯ぐきが黒ずむ原因になる
・見た目が気になる
などのデメリットがあります。
銀歯が原因の金属アレルギーの症状
銀歯による金属アレルギーで起こる症状は、お口の中から身体全体までさまざまなものがあります。
意外かもしれませんがお口の中への症状の出現率が2.3%と少なく、ほとんどが全身に現れることがわかっているのです。
特に身体に出る症状は、銀歯が原因であることがわかりにくく、いつまでも症状がおさまらないことにお悩みの方が多くいらっしゃいます。
(参考:厚生労働省-資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携(佐藤真奈美委員)4pより) >
お口の中に出る金属アレルギーの症状
・口内炎や口角炎
・舌の痛み
・舌がただれる など
身体全体に出る金属アレルギーの症状
・お顔や全身の湿疹
・全身のかゆみ
・手のひらの水ぶくれ など
銀歯が金属アレルギーを発症させる理由
それでは、なぜ銀歯に金属アレルギーのリスクがあるのでしょうか。
銀歯はお口の中の高温多湿の環境の中で、金属が唾液に触れることでイオン化して溶け出し、体内に蓄積されます。
体内に入り込んだ物質はアレルギーの原因となる「アレルゲン」といわれる物質に変化し、異物とみなされ体外に排出しようとする過剰反応が起きてしまいます。
これが、金属アレルギーを発症させる原因となると考えられているのです。
また、銀歯が原因の金属アレルギーは、すぐには症状があらわれないケースが多いことが特徴です。
銀歯を入れてすぐに症状があらわれることもありますが、発症までに時間がかかる傾向にあるため、昔に入れた銀歯が原因であることに気づかない方が多いのです。
白く透明感のある素材「セラミック」とは?
当院では、
・銀歯が原因の金属アレルギーが心配
・むし歯の再発リスクを軽減したい
・見た目が気になる
などの方に、メタルフリー素材である「セラミック」をおすすめしています。
「セラミック」は、陶器を歯科用に強化した素材で、白く透明感のある美しい歯を再現することができます。
詰め物・被せ物をセラミックに変える5つのメリット
今お口に入っている銀歯をセラミックに変える5つのメリットを説明します。
目立ちにくい
天然の歯と同じ白い素材で、目立ちにくいのが特徴です。
今まで「銀歯が気になって大きなお口を開けにくい」「笑うときもお口に手を添えてしまう」と、銀歯が気になっていた方におすすめです。
むし歯になりにくい
大人のむし歯の特徴として、むし歯の治療に使った詰め物の裏側のむし歯が多い傾向にあります。
銀歯は、入れたときはしっかり歯にフィットしていても、時間がたつにつれ劣化し、すき間や段差が生じて細菌が入り込み、再びむし歯に感染する恐れがあるのです。
セラミックは、経年劣化がほとんどなく、時間がたっても細菌が入り込むすき間ができにくいため、むし歯のリスクを軽減することができます。
汚れが付きにくい
セラミックは表面がツルツルしているので、汚れがつきにくく汚れても落としやすいといったメリットもあります。
プラスチックと違って変色もほとんどないため、メンテナンスしだいでキレイな歯の状態を長く保つことができるのです。
メタルタトゥーの心配がない
メタルタトゥーとは、金属でできた修復物が原因で歯ぐきが変色する症状のことです。
銀歯などの金属が劣化し、溶けた金属イオンが歯ぐきを変色させる症状を引き起こすことが原因です。
セラミック素材は金属を使用していないので、歯ぐきが変色することはありません。
金属アレルギーを発症する心配がない
メタルフリーのセラミックを使用して歯の治療を行うと、金属アレルギーを発症する心配が不要です。
また、すでに金属アレルギーを発症している人でも、セラミックなら安心して治療することができます。
セラミック治療で健康的な口元を!金属アレルギーが気になる方は当院までご相談を
セラミックは自由診療なので、保険診療で治療できる銀歯にくらべると費用の負担が大きくなります。
けれども、経年劣化によるむし歯の再発を予防でき、美しい状態を長く維持することができる素材です。
そのため、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れた治療ともいえます。
当院では、無理にすすめることはありませんが、治療の選択肢のひとつとして、セラミックをご提案することもあります。
JR高槻駅北口から徒歩2分、高槻市芥川町の「細田歯科」では、患者さまの将来を考えた治療を行っています。
「いつまでもしっかり噛める歯」「美しいお口を長く維持できる治療」を心がけたご提案していますので、どのようなことでもご質問ください。
土曜は13時まで・平日は20時まで診療(2023年12月現在)しており、時間をかけて丁寧にカウンセリングを行い、患者さまのお気持ちに寄り添った治療を行います。
なかなか治癒しない皮膚のかゆみなどにお悩みの方、銀歯を白い歯に変えたい方、金属アレルギーが心配な方などは、当院までお気軽にご相談ください。
当院では、初診の方のみ24時間受け付け可能なWEB予約をご利用いただけます。
それ以外の方は、お電話でご都合の良い時間帯でご予約ください。
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